福島の新聞は毎日原発の記事でいっぱいです。地方紙しか見ていないので分かりませんが、中央紙はどうですか?宮城県や岩手県の地方紙は原発より地震や津波の被害が一面なのでしょうか?
新聞には不安になるような記事、明るくなるような記事いろいろ載っています。そんな中、悲しい記事を目にしました。
東京都内の電車の中で若い女性が、「被曝者に触れたら嫌だよね」「福島から来た人には分かるようにゼッケンをつけて欲しいよね」と話していたそうです。福島県から避難した人が旅館やホテルで宿泊を断られたり…。みんながそんな心無い人ばかりではないのは分かっています。温かい支援の手を差し伸べてくださる方が沢山いるのも分かっています。でも、被災した私達にはそんなちょっとした悲しい出来事が大きな傷になるのです。そんなに福島は汚れているのですか?今だって私達は福島で生活しているんです。福島を離れなければならない方は、特に苦しい悲しい思いをしている方が多いのです。津波で家や家族をなくされたり、家はそっくりしているのに原発で離れなければならない…。頑張ろうと心を奮い立たせてはみても、どれほど心は疲れているんでしょうか…。
こんな時ほど、もっと人に優しくなりなりたいものです…。 (たかはし)
毎日、一進一退を繰り返している原発の状況です。危険な中、現地で対応にあたられている方々には、頭が下がります。皆さん家族があるでしょうに…。本当にありがとうございます。
同窓会員の皆さんも、各地でいろいろな立場で大震災に関わっている方がいらっしゃると思います。ぜひご意見や体験をメールでお寄せください。
一日も早い復興を祈っております。 (たかはし)
私は福島市の隣の川俣町に住んでいます。皆さん最近良く耳にすることがあると思います。一番最初に牛の原乳から放射線物質が出て報道されました。その後、水道水や土壌にも放射線物質が発見されています。原発に近い北西45キロ地点で高い放射能量が出たのも、川俣町と隣町浪江町との境になります。
川俣町は原発に近い避難区域・屋内退避圏の浪江や南相馬市への入り口になります。震災直後、毎日何十台もの消防車や自衛隊の車がサイレンをならして浜通りへ向かって行きました。向かう人は川俣町で防護服に着替えて行きます。空は自衛隊や報道のヘリコプターが飛び交っていました。逆に避難する人たちの出口にもなっています。川俣町は避難する人達であふれかえりました。学校や公的施設は人であふれ、スーパーなどの広い駐車場のある所は、避難する車でいっぱいでした。
福島は場所にも寄りますが、電気や水道など他の被災地に比べ比較的はやく復旧しました。ガソリンも食品も少しずつですが供給が増えてきています。しかし、原発が復旧の足かせになっています。福島県から沢山の人が避難して行きます。酪農家や農家の方の悲鳴が聞こえてきます。先の見えない闇の中に福島はいつまでいなければならないのでしょう…。
それでも日差しはやさしくなっています。吾妻山の雪ウサギもうっすらと姿を現して来ました。ウグイスも鳴いています。春はそこまで来ているんですね…。はやく心から春を喜べる日が皆さんに訪れますように…。 (たかはし)
ご卒業おめでとうございます。
卒業生のみなさんは本来なら今日は先生方や親御さん・後輩の皆さんに見送られて、輝かしい出発の日を迎えるはずでした。同窓会でも毎年恒例になっている祝賀会を開催して、皆さんを送り出すはずでした。
予期せぬ事態となり、すべてが取りやめになってしまいました。大変残念に思うとともに、この門出の時に何もしてあげることができなく、大変申し訳なく思っております。
皆さんがこれからそれぞれの場所で、それぞれ新しい道を歩んで行きます。就職難・大震災と苦しいことが続きましたが、きっと皆さんはそれを乗り越える力を持っていると思います。期待しています。
高商からの長い歴史を持つ福島大学経済経営学類は、どこに行っても必ず同窓生がいるはずです。何か行き詰まったり、自分だけで解決できそうにない時は、ぜひ同窓会を頼ってください。先輩たちはいつでも惜しみなく協力してくれるはずです。
皆さんの前途が光り輝くものであることを祈念いたしております。(たかはし)
大震災から14日が過ぎました。何か更新しなくては…と思いながらも、このページを開くと、何も書き出せずにいました。書きたいことは山ほどあるのに、どう書いて良いのかわからないのです。沢山の人がどんどん福島から離れて行きます。福島はまるで日本の中のばい菌扱いです。悔しくて、悲しくて、先の見えないこの状況に暗い気持ちになっていたのです。
そんな中、毎日同窓生の方々から、事務局の安否を心配してくださる電話をいただきます。ありがたいことです。そして皆さんから必ず「同窓会として何かできないだろうか?信陵同窓会として何かしなければならないのではないか?」とのご意見をいただきます。
「高商から続く先輩たちが築いてくださったこの東北の経済の基盤を立て直すのは、今現役で働いている私達若いものの役目だ」と、「今頑張らなければいつ頑張るんだ」と、熱い言葉もいただきました。
思い悩んでいても、逃げてばかりいても状況は変わりません。まず動き出さなければ何も変わらない。今を頑張るしかないんです。 (たかはし)