信陵同窓の有志が集い、互いに切磋琢磨して人格の形成を図っている「メローサミット」が2025年9月1日、発足30周年を記念して、会員の寄稿を集め「信夫の風」第4集を発刊した。同会は1995(平成7)年7月13日に有志12人をチャーターメンバーとして発足した。以来、年ごとに卓話例会や旅行会、見学会などを通じて親睦を深めてきた。
今回発刊した第4集は第3集以来9年ぶり。巻頭グラビアには例会や旅行会などのカラー写真9枚を掲載している。巻頭言で新保芳栄氏(大19)は「今回はほぼ10年ぶりに刊行した。卓話、エッセイ等、いずれも含蓄のある示唆に富む内容となっており、是非じっくり読んでいただきたい」と述べている。
収録作品は卓話とエッセイに分けて収録している。B6判186ページで薄紫色の表紙にはかつての森合校舎の講堂を描いた絵を掲げた。作品名と筆者は次の通り。
◇卓話
「預金保険制度の現状」(新保芳栄)、「大相撲の歴史と伝統」(赤間廣)、中国の国有企業の評価―その諸説と実情―鉱工業部門について(村上裕)、ONE for ALL・ALL for ONE・の精神が江戸時代変革の源流に流れていたー為政者そして社会思想家としての石田三成の実像は・・(目黒清)、高橋是清―波乱の人生とその経済政策―(目黒清)、SDGs雑感―健全な水循環から考える(新保芳栄)、「銀行王・安田善次郎」と富士銀行(箱崎一彦)、山までの街にてー小林昇福島期日記を読む(新保芳栄)、クアルコムのビジネス戦略(藤野仁三)、「知財で稼ぐ」の誤謬(藤野仁三)
◇エッセイ
信夫山・麓の学舎から(上野浩)、囲碁と出会って(平石勝郎)、海外の旅のできごと(佐藤博)、趣味との出会いと今日(小森谷和夫)、アートストリートふくしま(永倉禮司)、長閑な年初めの憂い「新年は大乱元年?」(菊地隆)、危機一髪(有井幹夫)、三菱電機時代の最後の三年間は”Follow Wind”(寺島紀雄)、京都とのご縁(武田清市)、お城のあれこれ(赤間廣)、郷心万里はるかなり(藤野仁三)、欧州のスキーリゾート(藤谷豊)、私の中東協力センター時代(佐藤昌樹)、パナマ侵攻とWTC爆破テロ-マネーロンダリング対策の展開(阿部祐一)、恩師毛利健三先生からの一通の手紙(萩原伸次郎)、吉原泰助先生の思い出(新保芳栄) ◇メローサミット活動状況◇編集後記(藤谷豊)
刊行された「信夫の風」第4集
