福島大学は令和7年4月9日、かねてから検討を進めていた「全学再編」について定例会見で内容を公表しました。会見に先立って全学同窓会には入学式が行われた4月4日に説明がありました。各学類同窓会が集まる「全学同窓会」は三浦浩喜学長に対して「会見前には全学同窓会に説明する」ことを要請してきており、大学が同窓会の要請にこたえて、定例会見前に概要を説明しました。信陵同窓会からは会長、副会長、事務局長らが出席、東京・仙台の信陵会からは役員が出席しました。郡山信陵会はリモートにて参加しました。他の学類からは人発達文化学類の同窓吾峰会会長らが出席しました。
今回の全学再編は現在の3学群(人文社会、理工、農学)5学類(人間発達文化、行政政策、経済経営、共生システム理工、食農)を4学部(教育、政経、理工、食農)3学科(政経、理工、食農)1課程(学校教育教員養成課程)とするものです。
焦点となっていた経済経営学類と行政政策学類は統合して「政経学部」となると説明されました。福島高商から経済専門学校、新制大学経済学部、そして先の再編で経済経営学類となり、今回新たに再編されることになりました。かつての経済学部を主な母体として誕生した行政社会学部は行政政策学類から「政経学部」として、経済経営学類と統合再編されることになります。新たに発足する「政経学部」は福島高商から105年、行政社会学部誕生から40年の節目となります。
政経学部は400人の学生定員となります。3つ(産業・地域社会イノベーション100人、経済経営150人、公共政策デザイン150人)のコースが設定されました。「社会実装力」を柱として地域を活性化する力、新しい技術を活用して企業や地域経済を元気にすることを目指すーとしています。
信陵同窓会は全学再編について「新しい学部」については「経済」の名称を残すよう要望していました。内外に人材を送り出してきた福島高商以来の100年を超す伝統を受け継いでいこうという願いです。新たに発足する「政経学部」はこれからの時代に有為な人材を送り出すことを願ってやみません。それは行政政策学類との統合が2乗の効果を生み出すことを期待するものです。
今後は同窓会との統合が課題となります。信陵同窓会と阿武隈会(行政政策)の統合をどうしていくか、信陵会の各支部では行政政策の同窓会員とこれまでも交流して来ました。信陵同窓会は阿武隈会役員との話し合いを今後始めていく予定です。同窓会員のご理解ご支援をよろしくお願いいたします。
詳しくは福島大学ホームページをご覧ください。
(文責・信陵同窓会会長 菅野建二)
