【新刊紹介】
菊池一隆教授退職記念論集「東アジア近現代世界の諸相」
小林隆夫・松下憲一・服部隆行編(集広舎、本体5800円)
本書は愛知学院大学文学部歴史学学科で17年間教鞭をとった菊池一隆教授(福島大学経済学部21回)の退職を記念し菊池教授の研究者仲間が11本の論文を寄稿し「東アジア近現代世界の諸相」と題する論集をまとめ、前半の第1部とした。
後半の第2部では、菊池教授が自身の研究者としての略歴、業績、書評、雑文、エッセイなどを整理、編集し、区切りをまとめた。
菊池教授が中国近現代史を研究対象とした契機については、父親の菊池貴晴氏(われわれが学生時代に同じ福島大学教育学部中国近代史の教授)の影響を受けながらも本人の人生観・世界観の葛藤の産物と言えよう。
この「菊池一隆教授退職記念論集」は菊池教授の長年にわたる功績に敬意を表し、その労をねぎらうとともに研究人生の一区切りを記念して作られた。私たちは菊池一隆氏の「闘う人生の歩み」に触れて自らの人生のエネルギーにすることが出来れば、本書作成の意図は達成されたと言えよう。(大学21回、浅野 建)
刊行された「菊池一隆教授退職記念論集 東アジア近現代世界の諸相」